三代続く「手作りアイスクリーム」店
土堂海岸通りの「からさわ」といったら、尾道人ならみ〜んな知っている。尾道町で絶対に外せない甘党のお店の一つだ。昭和14年(1939年)創業という三代続く「手作りアイスクリーム」一筋の尾道の老舗で、シャンソン歌手・石井好子(1922-2010)さんも「からさわ」ファンの一人だったと聞く。
アイスクリームにはクリームぜんざい、たまごあいすといった看板メニューがあり、なかでも「たまごあいす」は、卵をたっぷり使った着色なしの卵のクリ−ム色の手作りアイス。昔変らぬおいしさで、親子三代この味を楽しむ尾道人も多い。夏の日曜日ともなれば、このアイスクリームを求めて、駐車禁止の海岸通りには、市内外の車が大きな顔をしてドッカリ居座る。これにはおおらかな尾道人も困った顔。最近では、「からさわ」はガードマンを雇い、交通整理をしなければいけなくなった。
アイスクリームにはクリームぜんざい、たまごあいすといった看板メニューがあり、なかでも「たまごあいす」は、卵をたっぷり使った着色なしの卵のクリ−ム色の手作りアイス。昔変らぬおいしさで、親子三代この味を楽しむ尾道人も多い。夏の日曜日ともなれば、このアイスクリームを求めて、駐車禁止の海岸通りには、市内外の車が大きな顔をしてドッカリ居座る。これにはおおらかな尾道人も困った顔。最近では、「からさわ」はガードマンを雇い、交通整理をしなければいけなくなった。
店内でしか味わえないクリームぜんざい・ダブル
さて、この店内でしか味わえない、吾輩おすすめのアイスをご紹介しよう。写真のクリームぜんざいだ。しかもアイスをダブルで注文するとなおさら良い。ドロ〜としたぜんざいに甘く滑らかなクリームを絡めて食すると、これはもう最高だね。テイクアウト用のクリームぜんざいも確かにあるのだが、冷凍してあるので、店内で食するものとは、おのずと感動の味が違ってくる。
ところで、吾輩のような由緒正しき生まれのものにとっては、少々品のないことではあるが、パリドロのアイスモナカを食べながら波止場で海を眺めたり、尾道町をぶらり歩きするのも、これまた実に開放的で楽しいのだ。この場合、当然のことながら、ゴミとなったものは自分のポケットにでも入れて持ち帰るのが観光客の常識的なマナーだ。余談な話だが、その昔、「放浪記」や「浮雲」で有名な尾道ゆかりの作家・林芙美子(1903-1951)は、タコ天を囓りながら歩くのが好きだったとか。
ここで話をガラリと変えて、「からさわ」のお店の前には、尾道水道に突き出た波止場がある。ここは弊社ビサン ぜセッションの総合企画部門で、食文化イベント「グルメ・海の印象派ーおのみち」のポスター写真を撮った記念すべき場所であり、NHKの朝ドラ「てっぱん」でヒロインが海へ飛び込んだ、あの波止場だ。
ところで、吾輩のような由緒正しき生まれのものにとっては、少々品のないことではあるが、パリドロのアイスモナカを食べながら波止場で海を眺めたり、尾道町をぶらり歩きするのも、これまた実に開放的で楽しいのだ。この場合、当然のことながら、ゴミとなったものは自分のポケットにでも入れて持ち帰るのが観光客の常識的なマナーだ。余談な話だが、その昔、「放浪記」や「浮雲」で有名な尾道ゆかりの作家・林芙美子(1903-1951)は、タコ天を囓りながら歩くのが好きだったとか。
ここで話をガラリと変えて、「からさわ」のお店の前には、尾道水道に突き出た波止場がある。ここは弊社ビサン ぜセッションの総合企画部門で、食文化イベント「グルメ・海の印象派ーおのみち」のポスター写真を撮った記念すべき場所であり、NHKの朝ドラ「てっぱん」でヒロインが海へ飛び込んだ、あの波止場だ。
*ここまで読んでくださった読者には、感謝を込めて<パリドロ>の意味をご説明しておこう。もったいぶるほどの意味はないのだが、現代アーティストの赤瀬川原平さんのウニドロに似て非なるもので、恥かしながら吾輩・路地ニャン公が一人勝手に作った造語だ。その意味は、「パリッとしたモナカを噛んだときの感覚と、口に入れたアイスクリームがドロ〜」と流れ出る、あの美味しさの感覚を表現したもので、お恥ずかしいたわいのない話だ。