しまなみ海道の島々は水軍(海の豪族)の歴史の宝庫だ。水軍は南北朝時代に活躍した村上義弘、その後、村上を継承した師清、更にその子孫である「三島村上(さんとうむらかみ)水軍」と呼ばれる「因島(いんのしま)村上」「来島(くるしま)村上」と「能島(のしま)村上」へと継承されたという。
歴史の話はこれくらいにして、今回はこの「能島村上水軍」の本拠地であった「能島」(この島には全国でも珍しい海城があった。)の周囲に激しく流れる潮を10名程度しか乗れない小さな漁船で体験するという幸運の機会を得た、というお話をしたいと思う。
一般的には、4月22日から運行されるという「潮流体験」(乗船時間約20分)だが、今回は一ヶ月も早く、特別にお願いしたのだ。その願いが天に届いたのかどうかは知らぬが、激しい雨と風が吹くという、絶好の水軍疑似体験となった。出港場所は御影石の産地として有名な大島の宮窪港だ。
春だというのに横殴りの風雨で、傘や雨カッパも役立たず、服は濡れてしまったが、それでも参加者全員が大喜びだ。7〜9ノットの早さで流れる荒神瀬戸の激流を目の当たりする、その凄さを体験したら雨風なんて問題にならないのだ。その魅力をちょっぴり写真でご紹介することにした。
うず潮といえば鳴門が有名だが、この宮窪瀬戸、なかでも能島の荒神瀬戸の渦巻く潮の流れは知られていない。大潮のときは1mの落差で潮が滝のように流れ、渦巻きや湧き潮(海底から湧き上がる潮)が手が届くほどの身近な距離で大暴れする。まさに自然の驚異を見せつけられるのだ。
この素晴らしい「潮流体験」がたった1,000円(小学生は500円)で楽しめるというから、びっくりだ。
お問い合わせ先
今治市宮窪観光案内所
TEL 0897-74-1074
全国的にはほとんど知られていないが、このしまなみ海道沿線の島々には、さまざまな実に楽しい体験メニュー(しまなみグリーン・ツーリズム)が用意されているのだ。









