大人しいということは、腑抜けの犬か、はたまた強くて賢い犬なのか。猫である吾輩にはちっとも興味のないところだが...。
ともかくも、そんなわけで、犬たちは主人と一緒に地下鉄にも乗れるのだ。車両には「犬には首輪にヒモをつけろ!」と書いてあるように思えるのだが(左の写真/下)。
それにしても吾が猫族を見かけることは殆どない。吾輩が想像するに、ハプスブルク帝国の都ウィーンなんだから、まず野良ニャンはいない。ウィーンの猫族は犬と違って、特に品があり神経細やかな筈。きっと長年の貴族然とした生活が身に着いて、外出控え目なのではなかろうか。
ところで、猫が居る街は住み易いというのが定説であるが、犬が居るこのウィーンも不思議と住み易いのだ。
かつてハプスブルグ家が栄華を誇った世界の中心都市だっただけに、ほのかな優美さがこの街の隅々まで浸透しているんだニャン。その影響なのか、犬までいかにも「吾輩は由緒正しき犬」であると云っているようだ。
音楽を愛し、絵画を愛するこの街では、路上パフォーマンスはクラシックだし、美術館に入れば、ゆったりとレンブラントやフェルメールと対面できるし、お茶やおアルコールまでも楽しめる。
ところで、こんな絵が日本に来れば、「猫も杓子も..」という言葉通りで、絵は見えなくて人の頭ばかり..という光景が想像されるのだが、間違いではないだろう。豊かさとは日常の中にあるものだニャン。
(下の写真の上にアイコンを置くと説明文が出ます。)











