だったというのは、過去がそうであったという確信を込めたもので、落書きが目につくのがちょっぴり気掛かりではあるが、現在のカナウスでも魅力は充分にあるという意味も含まれている。
この都市は、現在の首都ヴィリニュスの西約100kmに位置し、「日本のシンドラー」といわれる杉原千畝(すぎはらちうね)がリトアニア日本領事館の領事代理として活動したゆかりの地だ。
カウナス城跡(写真/左下)を訪れて、最初に目に止まったのがこの奇妙な植物たちだ。左の木の幹は、随分と紆余曲折の生きざまをしてきたようで、その証が凸凹の節となっているのでは、と想像するのだが...。その点、右の木々たちは、ご主人様に左向け左で等間隔に急カ−ブを描きながら、不思議なくらい従順に整列してる。

それにしても、この街の建物は美しい。石畳の合間には緑の草が芽を出し、落ち葉が可憐な初冬を演出する。旧市庁舎では歴史を生かし、昔の建築の一部分をそのまま、新しい建築に取り入れてるという斬新さも見られる。

落ち着きのある街並みと石畳の路地は、リトアニア第一の文化都市としての雰囲気を醸している。大聖堂では、内部の撮影を許され、そこはデジカメの威力で、フラッシュも焚かず、吾輩はさり気なく厳かにシャッターを切ることができたのだ。










