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路地裏にチーズ&ワインが楽しめるスパゲティハウス

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カサリンガ・ドゥターブル/Casalinga


カサリンガ・ドゥターブル/Casalinga

初めに『Casalinga(カサリンガ)』ありき

尾道の商人(あきんど)はちょっと違う。「おいしいスパゲティを食べたいが、さりとて東京まで行くのは馬鹿らしい。いっそのこと店を作るか」ということで、今から19年前の1987年、土堂海岸通りからちょっと入った路地に「カサリンガ」が誕生した。当時は未だ路地の魅力を理解し、あえて路地に出店する商人は尾道にはいなかった。
Casalingaとは、パスタの総称かと思いきや、実はイタリア語で「自家製の」という意味らしい。月刊誌エスクァイア(2000年8月号)にも紹介されたそのおいしさは、店内の壁や柱にとどまらず、天井までビッシリ書き込まれた落書きが物語っていた。そのなかには食通で知られる妹尾河童氏やなだ万の料理人・中村孝明氏のメッセージも含まれていたが...。カサリンガ・ドゥターブル/Casalinga

カサリンガの初代オーナーは、佐藤和則さん。彼は、1960〜70年代に一世風靡した、アメリカの名門大学生の風俗をとり上げた石津謙介が率いる『VAN』ブランドのアイビールックをいち早く尾道に紹介した『チェック』チェーンのオーナーだった。遊び心のある彼の感性は豊かで、常に一歩先を見据え、ほんものを求めチャレンジする夢多き人だった。
この『カサリンガ』をオープンさせる三年前には、佐藤さんはクレープの専門店『ワンモア クレープ』を開店させていた。『カサリンガ』の後継者も決まり、『ワンモア クレープ』で数年間、クレープを焼きながら尾道の若者たちを魅了してきたが、昨年の2005年、バッサリとカットアウトで、隠居してしまった。今から考えてみると、後継者を育てる術にも長けていた、まさに『尾道の商人』だったのだろうと感心しているこの頃である。

そして『カサリンガ・ドゥターブル』の誕生


おいしいスパゲティーを提供するため「客席を制限してでも、ゆったりと時間をかけて」というのが、佐藤和則さんの次男で原宿の「スパゴ」で4年半の厳しい修行を終えたマスターの流儀だ。マスターの名は佐藤公治さん。それだけにお客も時間と気持ちのゆとりをもって訪ねたい。カサリンガ・ドゥターブル/Casalinga

2004年の春、公治さんは奥さんの三奈さんと二人で、初代『カサリンガ』の店舗をこれまたバッサリと全面改装し、新たに『カサリンガ・ドゥターブル』(Casalinga deux table)を誕生させた。新しいお店はスパゲティのおいしさだけでなく、チーズとワインも楽しめる路地の中のハイカラ食堂だ。巷では、この店を「土堂チーズ食堂」という。
実は、全国でも珍しく夫婦揃って同時にソムリエ資格を取得し、三奈さんは更にチーズ・プロフェッショナルの資格も持つという実力派なのだ。
11時30分から14時30分の間のランチ・メニューには、2種類のコースがある。 吾輩が惚れ込んでいる「辛子明太子とナスとシメジのスパゲティ」を筆頭に数種類の中から選ぶコースと、季節限定の牡蠣を使ったチリソース、ホワイトソース、ホ−レン草のカルピスバター醤油味のスパゲティと、たっぷりチーズのドリア数種類類(各々限定5名)の中から選べるコースだ。いずれも前菜が付いている。
前菜がこれまた実においしいのだ。カリッとした揚げレンコン、サーモン、チーズ、トマトにコーン、キューリなどなど、おおよそ10種類以上もあるかと思える野菜の食感の組み合わせが絶妙で、吾輩はついついニャ〜ゴと唸ってしまう。
食後はお好みでコーヒーやデザートを追加注文し、余韻を楽しむのも良い。ちなみに、ランチタイムも席数が少ないので予約が無難で、夜のディナーコースは(要予約)、ワインを飲みながらゆったり気分で『尾道の豊かさ』を味わってはいかがだろうか。
土堂1-9-10 ☎0848-23-4719 Pあり
営業時間:11:30〜14:00 (L.O) 14:30(Closed) 、17:30〜20:30(L.O) 21:30(Closed)
定休日/木曜日
  • カサリンガ・ドゥターブル/Casalinga
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