今年(2006年)の2月から3月の一ヶ月間、サンクトペテルブルグとエルミタージュ美術館を被写体とした佐藤アキラ写真展「幻の都」がなかた美術館(尾道)で行われたのが、尾道との出会いだった。
以来、この年だけでも4月、7月、そして11月と延べ約1ケ月を費やして、彼は尾道を精力的に撮り続けてきた。
佐藤アキラ氏は、インテリジェンスのある華奢な西欧の若者といった、その風貌と、センスの良い着こなしが実に印象的だ。そんな彼の笑みを浮かべた優しいまなざしが、被写体を一瞬に切り撮る。
幸運にも吾輩は彼の撮り続ける未発表の作品「尾道」の一部を観る機会を得た。そのモノクロ風景には厚みがあり、どことなく豊かで深みがある。人物写真や動物たちも生き生きとした表情に優しさが溢れている。
永年この尾道に暮らす吾輩ではあるが、日頃から見慣れた風景にこんな新鮮な空気と風を写し撮る写真家・佐藤アキラ氏の作品にはただただ感動するばかりだ。

この夏、四神相応のまちと云われる尾道の朱雀にあたる岩屋山の山頂で、夕暮れの尾道風景を前にして、ファインダーを覗き観る彼の姿を吾輩はデジカメで捉えることができたのだ。その後ろ姿には何とも凄いエネルギーを感じるのだニャン。
「それにしても、ファインダーを覗く彼の観たものは....」と興味ある方もいるだろう。
実は、吾輩、そんなこともあろうかと、岩屋山から見える風景を撮ってみたのだが、この風景をどのように写真家・佐藤アキラ氏が捉えたのかは全く想像できない。
2007年春、なかた美術館で予定されている「尾道」をテーマにした彼の個展が今から楽しみだ。
写真家・佐藤アキラの公式サイトはhttp://kaiwai.co.uk/akira/









