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世界遺産の都市リガ

バルト三国のひとつ、ラトヴィアの首都リガを歩けば...。
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 エストニアの首都タリンからバスで5時間(約300km)余り、ようやくラトヴィアの首都リガについた。途中、国境を越え、森林の合間からバルト海を見ることで、何とか吾輩の頭の中で、おおよそどちらの方角に走っているのかが想像できるくらいで、タリンからリガまでの風景は特筆すべきものはなかった。
 ラトヴィアは人口200万人の国で、その半分が首都リガに集中している。吾輩たちを乗せたバスは、リガの郊外に差しかかった。車窓を流れる風景は、まるでソ連時代にタイムスリップしたような、色彩のない世界だった。
 寒々とした寒空に、灰色の薄汚れたアパート群と年老いた人たちに太めのご婦人が目につくばかりだ。「こんな街が、世界遺産の街?なのか。」と思ったのが率直な吾輩の感想だった。
 バスはどんどん街中を走り、ようやく大きな川沿いにバスは止まった。5時間振りにバスを降り、縮まった身体を伸ばし、ホッと息をつく。
 大きな川はダウガヴァ川といい、川の向こう岸に今日の宿泊ホテルのラディソンSASダウガヴァが見える。
   裏通りのような石畳の路地を抜け、地下のレストランに案内された。昼食はさておき、吾輩の流儀で、旅に出たら食事前にビールかワインを飲むことにしている。そんなわけで疲れを癒すに相応しいビールとワインの両方を飲み干した。



 昼食はロースト・ポーク。味は別にして、満腹感のある腹を抱え、地下から外へ出た。リガの第一印象を引きづりながら路地を抜け、ガイドの後ろをトコトコ歩いていくと、アッと驚いた!!! 郊外とはまったく別世界が目の前に拡がっていたのだ。



 リガは12世紀の頃、ドイツ人によて作られた街だ。現在、ラトヴィア人43%、ロシア人40%の人口構成だという。街には教会が多く見られ、プロテスタントとカソリックが半々で、ロシア正教もあるという。
 また、この都市は、どの時代にも戦渦を味わってきた。ドイツ、ロシア、スウェーデン、ソ連という順に占領統治されて来た不幸な歴史をもっている。
 それだけにさまざまな国の影響を受け、この都市は13世紀の特徴をもつ旧市街地のゴシック様式から、新市街地のユーゲントシュティール(ゼツェッション=アール・ヌーボー)様式まで実に多彩な建築物が立ち並ぶ、まさに世界文化遺産の街である。中には歴史的建築物と現代建築物の絶妙な取り合わせもみることができる。
 そして、この旧市街地には胸がドキッとするほどの美人が至る所を歩いているのだ。
 吾輩のように日の出づる国に育ったものからは、信じ難いスタイルの女性が闊歩しているのだ。顔は小さく、足は長く細身の長身で、まるで八頭身のトップモデルがうようよ歩いているのだ。
 吾輩は余りのショックでデジカメのシャッターを切ることを忘れていた。


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