そもそも、この船遊覧は100年以上の歴史があるという由緒ある一般庶民の自然満喫型遊びであるが、最近では、自然派のアウトドアスポーツとやらで、ラフティングやカヤックも幅を利かせているようである。
ラフティングやカヤックは自然のド迫力を身を持って感じられるスポーツではあるが、不安げな顔をして舟底にへばりつき冷や汗ばかりというのであれば避暑にはならず、結局、読者のために、敢えて吾輩の冒険好きで好奇心溢れる気持ちを押さえて、この安全でのんびりとした船遊覧を楽しむことにしたのだ。
巨岩や急峻な山、船からの眺めはご覧のように実に素晴らしい。その証拠に鳶も高いところから、この渓谷の眺めを楽しみ、のんびり空を泳いでいた。
ところで、何故、「おおぼけ・こぼけ」なのか。遊覧船のガイドの説明によると、昔は、この急峻な渓谷の中腹に細い山道があり、人々が大股で歩いても小股で歩いてみても危なっかしく冷や汗ものであったということから、こんな名前がついたのだという。
一旦、大雨が降れば、今は静かで穏やかなこの渓谷が、たちまち変貌し、水位が十数メートルもあがり、濁流に襲われるという。想像しただけでも、身の毛がよだつ。大自然の脅威は想像以上だ。









