浄土真宗・福善寺の城山墓地の中に二つの巨大な五輪塔がある。この五輪塔は山陽鉄道施設(1891年/明治24年)の折り、若干移設されたという。
台湾の著明な風水学研究者で大阪大学客員研究員の黄永融さんが尾道を訪れたのが1998年。尾道が風水によってつくられた都市であるとの仮説をもとに、その中心を求めて愛宕山のタンク岩からどんどん下り、迷うことなく示したものが、この二基の五輪塔だった。
随行の人たちは驚愕した。初めて訪れた尾道で、地理的情報をもたないまま、黄永融さんが発見した尾道の中心、尾道の臍には、古めかしい巨大な五輪塔があったのだ。風水でいう龍穴(りゅうけつ)で尾道最大のエネルギースポットだ。
五輪塔の背後は「玄武(げんぶ)」の愛宕山(西國寺山)である。この地に立つと「白虎(びゃっこ)」の大宝山(千光寺山)と「青龍(せいりゅう)」の瑠璃山(浄土寺山)、「朱雀(しゅじゃく)」の岩屋山(向島)が絶妙なバランスをもって 空間を仕切る。尾道は風水でもって古代地域計画が行われた、まさに「四神相応(ししんそうおう)」の都市だという。
ところで、この五輪塔は足利尊氏に従って九州攻めをした、桓武平氏を祖先とする木梨杉原の家臣で実力者の持倉氏ものではないか、という説もあるようだが定かではない。








