突然あらわれたイタリアの「いのしし」
浄土寺下から西に海岸通りに抜けると右手に松本病院がある。この病院の玄関に突然、奇妙なブロンズ彫刻(写真/上)が現れたのは、1998年のことだったろうか。通りすがりの人は怪訝そうに「はてさて、あれは何だ!?」と立ち止まり、車を運転するものは、うっかりよそ見運転で、おお危ない!!」
そんなブロンズもいつしか尾道風景に馴染んできたのか。よだれをたらした「いのしし」は、鼻をテカテカに光らせながら今日も堂々と股を大広げ、鎮座している。
このブロンズ像は由緒正しき「いのしし」であることが、立て札に書かれている。それを写しとってみると、以下つぎのようなことが紹介されていた。
イタリアからやってきた「いのしし」は実は「ポルチェリーノ(仔ぶた)」だった?!
この「いのしし」の像の原形はイタリアの花と芸術の都フィレンチェ市の通称「わら市場」の広場にあります。作者はルネッサンス後期に活躍した彫刻家ピエトロ・タッカ(1577〜1640)と伝えられています。この像は“ポルチェリーノ(仔ぶた)”と呼ばれ、鼻をなでると「幸運に恵まれる」という言い伝えられ、多くの方々親しまれております。
道理で、鼻がテカテカしている理由が分かったニャン。 と、ところがである。驚くなかれ、吾輩はこれと同じもの(写真/中)をカナダのビクトリア市にあるブッチャートガーデンで発見した。その驚きと感動といったら.......。
イタリアのフィレンチェとカナダのビクトリア、そして日本の尾道が繋がった。まさに尾道は国際派なんだニャン...とその時、田舎っぺの吾輩は思ったのだ。
風の便りによると、この「いのしし」は国際派神戸の異人館近くで見たという人あり。地球規模でウロウロしている可能性もあるなぁ。
余談になるが、1999年12月にバルトロメーオ・クリストーフォリのピアノ・コンサートなるものを尾道で開催した。
このクルストーフォリは、今から300年前の昔、フィレンチェのメディチ家のフェルディナント公に命じられて、人の声のように強弱のあるチェンバロづくりを命じられた。そこでこの天才が発明したのが、今のピアノの原形となるグラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテなのだそうだ。
何だか舌をかんでしまった、トホホ...。








