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老若男女も愛し集う店、この店は尾道の歴史を刻む。

暁・舶来居酒屋/Akatsuki


暁・舶来居酒屋/Akatsuki
「暁」は尾道の夜の顔の代表格だ。今は数少ない三階建て木造家屋で、入口のドアは洋酒の木箱で作られている。このドアの開閉には御用心!使い込んだドアだけに、押すか引くかよーく見てから、開閉をお願いしたい。
店内に入った途端、通路の両側には、この店を訪れた文化人、著名人の記念写真がズラリと並ぶ。あまりの多さに、初めてのお客は、この両壁に飾られた写真に見入り「アッ、この人、○○さんだ!」「凄いわねぇ...」と釘付けだ。
さらに驚くのは、店内の壁面だ。世界90カ国から集めた洋酒ボトルが5,000本(日本一)、ところ狭しと棚に飾られている。天井に吊り下げられた洋酒メーカーの灰皿とそれらの洋酒ボトルに、この店の年輪を感じさせる。年季の入ったカウンターで、二代目佐藤軍治さんがシェイクする「千光寺の桜」「沈黙の艦隊」といった暁オリジナルカクテルを味わいながら、どことなく懐かしい尾道のエスプリに浸るのもまた格別だ。この店を愛する客は老若男女と幅広い。お酒の飲めない方は、エスプレッソでこの雰囲気を味わうことをおすすめしたい。
暁・舶来居酒屋/Akatsuki
作家の片岡義男は、『企みのない過去の蓄積」男の独り言vol.6で次のように書いている。
「(前略)......バーの数は多いけれど、『暁』はじつに多くの意味において、少なくとも僕の知るかぎりでは、日本一のバーだ。いまからこういう店を作ろうとしても、とうていつく作れるものではない。地元での歴史は存分に豊かだし、二代目の店主の人柄は、店そのものだと言っていい。尾道という場所、そしてそこにこの店があるという事実も、絶対正解のような正解だと、僕は思う。
初めてこの店に入って過ごした二時間ほどは、僕にとっては大切な過去だ。同行したふたりの仲間も、およそ考え得る最高の人選だったことだし。」

2008年3月、店の扉に突然、貼り紙が貼られた。「休業」の文字が訪れる人々を驚かす。いつから再会するのか、誰も知らない。また尾道の色が消えるのだろうか....。その後、2011年のオーナーからの年賀状に「暁は終業します」と書いてあった。
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