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熊本見聞録(その2)

熊本の神髄は、アート・ポリスに馬刺しに漱石の猫(?!)...。
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熊本に入って最初に驚いたのは街路樹だった。吾輩には考えられぬ樹木が植えられていたのだ。それはそれは大きな楠の木がずらりと道路沿いに植えられているのだ。
 夏目漱石が明治29年(1896)松山中学校から第五高等学校(現熊本大学)に赴任して、熊本の印象を「森の都」と云ったと聞くが、やはり大先生、まさしく的を得た、先見性のある鋭い例えだと吾輩は思うのである。
 楠は熊本県の県木であると教えられたが、この街路樹が数百年後は、大変な大きさになることは必定。そのうち、熊本は楠の木の森ですべてが覆われるものと思っている。
 実際のところ、尾道の艮神社のたった1本の楠の木でも天蓋を覆うような大樹となるわけだから、あの街路樹が成長した日には!!

 熊本県庁で土木課職員の方々より、『くまもとアートポリスプロジェクト事業』についてレクチャーを受けた。それは細川護熙氏の県知事時代に始まり、現在まで県知事三代にわたり継続されている全国でも稀なまちづくり事業(写真左/中は熊本北警察署)である。
 その一端をご紹介したいところだが、実は超売れっ子(?!)の吾輩、時間がなくて、残念ながらほんの触りしか見学できなかったのだトホホ...。



 それにしても「猫も歩けば、猫に当たる」である。ふと見上げた標識が実にユニークで面白い。吾輩に発見されるべくして立っていた標識(写真左/上)だと思うことしきりだ。

  前夜、熊本の由緒ある料亭「菊本」で宴を設けた。そこではもちろん辛子レンコンに楠木正成ゆかりの「馬刺し」(写真左/下)という熊本の郷土料理を大いに楽しんだのだが...。
 実は、吾輩の悪い癖で、肉を食べるとき、ついついその肉のもとの姿や顔を思い浮かべることがある。そうなると大変だ。例えば「タン」を食べるとき、牛の舌を思い浮かべると、もう食欲も減退してしまうのだ。



 今回は辛うじて、その危機を脱出した。新鮮な赤身の肉がきれいに並べられ、その横に一切れの白身の肉。この白身の肉が、たてがみが生える首筋の肉だと聞かされたのだ。
 少々美酒に酔っていたせいもあるのだが、吾輩、勇気を出して口の中に放り込んでみた。これが想像以上に美味なのだ。
 『郷に入っては郷に従え』で、食わず嫌いの「馬肉」を口にしたのが恥ずかしいながら、この日が初めてであった。


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