トップページ 

親子二代、半世紀も続くお好み焼きとは

お好み焼き/Okonomiyaki> 村上お好み焼店/MurakamiOkonomiyaki

村上お好み焼店/MurakamiOkonomiyaki


村上お好み焼店/MurakamiOkonomiyaki
44年間、新開という歓楽街のど真ん中でお好み焼きを焼き続けた初代女将の村上つゆ子さんが帰らぬ人となり、娘さんの紀美子さん(1938年生まれ) が平成12年5月より久保本通りに店舗を移し、暖簾を引き継いだ。昭和31年創業という半世紀も続く親子二代にわたる老舗のお好み焼き屋だ。
アルミサッシの現代的な店構えからは想像できない店内の雰囲気は、町家が密集した尾道の裏通りといった感じか。午後1時を過ぎたというのに客足が絶えない。会話のやり取りを聞いていると、やはり常連が多い。
愛想のいい女将が、何にしようかと悩んでいる吾輩にアドバイスしてくれた。「そうだね、それにしよう」と自主性がない、というのも実は吾輩、メニュー選びが大の苦手なんだな。
紀美子女将が注文のお好み焼きを焼き始めた。そのしぐさを見ていると、これがめっぽう面白い。生地を鉄板に垂らす以外は、ほとんど片手(右手)だけで、さまざまな具をザクッ、ザクッとおおまかというか、イヤおおらかに身体を動かしながら重ねて行く。その動作は、まるで歩きながら具を置いているように吾輩には見えるのだが...。
生地は薄く、その上にモヤシが混ざったキャベツ、肉、イカ天、ネギにレンコンが置かれ、その上からお玉杓子で生地を再び垂らす。「レンコンとは珍しい」と吾輩がいうと、女将は「昔はどこでも入っていた」とか。この店は老舗だけに、当然ながら焼き方は尾道風だ。
焼き上がったお好み焼きを食べながら、女将と話していたら、彼女の娘さんのご主人は大阪北新地で『お好み焼き村上・尾道』という店を出しているそうな。一度、その店を訪ねてみたいね。
勘定を済ませ外に出て、「ノレンでも写真に撮るか」とカメラを構えて、笑ってしまった。女将さんの大らかさが分るねぇ。ノレンが裏返しにかけてあるのだ。店を出る客に『この店は村上お好み。またお越しを!』とダメ押しのアピールなのか?!(2006年3月)
  • 村上お好み焼店/MurakamiOkonomiyaki
  • 村上お好み焼店/MurakamiOkonomiyaki
  • 村上お好み焼店/MurakamiOkonomiyaki
  • 村上お好み焼店/MurakamiOkonomiyaki
  • 村上お好み焼店/MurakamiOkonomiyaki
  • 村上お好み焼店/MurakamiOkonomiyaki

  • ここを見た方はこちらにも立ち寄ってます