トップ > 050 記憶の中のあのお店 > くにひろ

くにひろ

鮮味へのこだわり、さりとて格式張らない日本料理店。
くにひろ

 旬のものにこだわる。食材は特にこだわり、調理法にこだわる。おまけに料理を彩る添え物まで自分の足で探し回るという。当然ながら、それぞれの季節を織り込んだ盛付けの美しさにもこだわる無口なご主人。

 こだわりは手作りの野菜栽培から、ときとして手づくりの器にまで及ぶ。手作りの野菜栽培も半端でない。尾道の久山田(尾道大学があるところ)という近郊の山奥に畑を借り、耕運機まで買い求め、季節のものを栽培するという始末。山に入っては、かずらを採取し、器もつくる。当然、旬の魚も川や海に自ら出かけて釣りあげることもある。そんな噂が知人や地元の漁師さんにも伝わり、形の良いものが揚がれば、頼みもしなくても店に届けられるという。京都でとれる食材もしかりだ。

 「新鮮な素材をそのまま生かすだけです。」というだけあって、暖簾に染められた「鮮味」という文字からは、隠された意気込みが伝わってくる。
 そうは言っても、別に格式張った店ではない。予め予算を伝え、(昼は4,000円から8,000円、夜は5,000円から10,000円くらいだろうか)「おまかせ」にすればよい。気軽に尾道の味のすばらしさを楽しめるだろう。
 ついでながら、営業時間は夕刻からとなっているが、小グループ集まれば、予め無理を頼んで昼食も可能だ。


菖蒲、よもぎに柏の葉(写真/左)をとると、写真/右の料理が現れる。器は5月の節句に因んでこだわっている。

写真/左は広島は西條の冷酒。口当たりがよく、思った以上にすすむ。刺身はもちろんプリ〜ンとして生きががよい。


ハモ、タイにめばるがおいしい。霜ふり肉の下には季節のわらびが置かれ、固形アルコールではない炭火が憎いね。

最後の料理はうにめしだ。それ相応の満足度がある。
(久保2-23-9)

『くにひろ』は、残念ながら平成24年頃だったか、閉店した。この店のご主人には、食文化のイベント『食談ー我等、尾道派』で大層お世話になった。


大きな地図で見る 

バックリンク(17) 参照(4805)

路地ニャンシャーロック
会計レジを見る








メルマガ登録・解除


路地ニャン公の独り言
copyright bisansecession Powerd by