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ばる GOCCI

勧商場という路地の先にある雁木の横に「ばるゴッチ」が....。
ばる GOCCI
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 確か2010年の秋だったと思う、ジャズマンの坂田明さんから電話があった。「実はワシの義弟が最近、海岸通りにイタリア料理の店を始めたんじゃぁ、そこで一緒に食事をしょうやぁ。」「えぇ!何と云う店ですが?」「ばるごっち」「海岸通りでイタリア料理?知らないなぁ」......。
 尾道事情には詳しい筈の吾輩だが、「ばるごっち」という名前の店は知らない。結局、吾輩の情報ネットワークを駆使して調べていたのだが、とんだ身近なところで偶然にその詳細がわかったのだ!その昔、海岸だった名残だという雁木がある勧商場という路地を突き当たったあたりにその店はあった。雁木の横にあるその店の名は正に「ばるGocci」だ。
 尾道市民のほとんどがこの店の存在を知らなかった。完全予約制で、しかも二日以上前の予約でなければならず、4名以上で7名までという条件つきだ。小さな路地の奥まったところにあり、宣伝もまったくせず、しかも難しい条件つきと来たら、尾道市民がこの店の存在を知り得る機会はほとんどないというものだ。
 そんな事情の営業姿勢には、大きな訳があったのだ。オーナシェフの石田誠治さんは高齢のご両親を介護するため、永らく暮らした東京を離れ、2009年尾道に帰郷。介護しながらの営業という体制をとらざるを得なかったのだ。(残念ながら一昨年、昨年と相次いでご両親は他界されてしまった。)

 2012年3月、「ばるGocci」は本格的に完全予約制の店として仕切り直しをすることとなった。店は相変わらず予約制だが、1日短くなり前日の午前中までの申し込みで、3名から7名までの人数での貸切営業となる。フランス料理を基調としながら、昼食(3,000円〜)ディナー(4,000円〜)でシェフおまかせのイタリア料理も味わえることになったのだ。
 尾道で、前日までの申し込みの完全予約制という店を吾輩はあまり知らない。ひょっとすると、この「ばるGocci」だけかも知れぬ。石田シェフが敢えて事前予約制に固執するのは、どうやら意味があるらしい、と吾輩は考える。こだわりの食材の仕入れと丹精込めて作る調理の時間、そんなことが大きく影響しているようだと想像するのだが...。実際、何度通っても、同じ料理を食べることはない。いつも何か新しい料理が出てくるのだ。考えてみれば、贅沢な話である。たった3人くらいでも店を貸切にして、おいしい料理が味わえるというのだ。
 何度も店通いをし石田シェフと話をするなかで、彼の料理が「フランス料理を基調としながらイタリア料理を」という意味が最近おぼろげながら分かってきた。何気なく聞いていたフランス料理を土井市郎、イタリア料理を山田宏巳に師事したという彼の経歴がそのことを物語っている。二人のシェフはその世界では飛び切り有名なスターだったのだ。そんなことも知らないまま、吾輩はひたす美味しい石田シェフの料理に舌鼓を打っていたのだ。



 いつものことで、ついつい食べることに夢中になり、写真を撮ることを忘れるという失態!!
数品をご紹介できないのが残念至極だ。

 そんなわけで、もったいないが、吾輩が石田シェフに突撃インタビューして得た彼のキャリアを敢えてここにご紹介することにした。(内緒の話、彼はどうも料理作りに夢中になり過ぎ、レストランの一般的な原価コストの意識に欠ける嫌いがる。ということは、お客は一方的に大喜びするという結末が吾輩の知っているいつものパターンなのだ。)

 1949年尾道生まれの石田誠治さんが料理に目覚めたのは大学2年の頃だ。神奈川大学の理学部応用化学科に進学し寮生活を一年体験したが、先輩後輩の縦割り組織が横行する寮生活が嫌になりアパート暮らしを始めた。そのとき始めた自炊がきっかけで、料理の世界の扉を叩く事になる。
 23歳で大学を卒業後、小田急観光に就職し、当時の日本でフランス料理人草分けの一人土井市郎シェフの下で3年間みっちり修行した。そして、レストランチェーン COQD'OR(コックドール)のセントラルキッチンでさらに料理研鑽を積み、休みになると各支店やデパートのレストランなど現場に出向いたという。
 その後、12年間、フレンチレストラン、ビストロ、ホテルでのシェフを務め、外食レストランチェーン「サンデーサン」にヘッドハンティングされたのた。以来、20年間の永きにわたり、この会社で主にイタリアを中心にフランス、東南アジア、アメリカ西海岸やハワイなど味の探索に派遣され、商品開発を行ってきた。
 2009年尾道に帰り、2010年に尾道らしい由緒正しき勧商場という名の路地の先に小さな店「ばるGocci」をオープンさせた。尾道の奥深い味覚の隠れ家というべきだろうか。ご興味ある御仁は、前日の午前中までに電話予約すると良い。TEL 0848-37-2526(但し、午前中から夕刻までの間が連絡を取り易い)



 2012年3月28日、満を持してデジカメ片手に「ばるGocci」にやってきた。今日は料理のすべてを撮影しようとの意気込みだ。注文したディナーの予算は4,000円(サ・消費税オール込み)で、飲み物は別会計で4名という条件。
(a)まずはイベリコ豚の生ハム盛り合わせ。
(b)次はカルパッチョの盛り合わせ



(c)今度は蟹とアボガドのカクテル、ジュレかけ。
(d)ここで、料理を離れ、赤ワインをパチリ。



(e)お次はフディウワ シーフード。これはスペイン料理のパエリアのパスタ版。
(f)5品目はローストチキン アンチョビソース。



(g)そして取りの料理はイベリコ タリアータ。タリアータとは薄切りという意味、イベリコ豚のソテーのバルサミコソースかけ。
(h)ここで白ワインを飲み始めたのか、その前の料理からだったか、記憶に乏しい。ワイン通なら料理で分かるのかも知れぬが、吾輩のように無頓着に飲む輩にはわからないところだ。
(i)最後のフルーツが出て、それに合った酒の話に...。




(j)ワインと果物は全く相性が悪いが、その点フランスではマール、イタリアではグラッパといわれるブドウの搾りかすを発酵させたアルコールを蒸留して作る蒸留酒はいいねぇ。と言いながら、今度はウィスキーが出てきて....。もうこのあたりでレポートを止めよう。
(k)と、思っていたらおまけに筍....。




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