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シャウレイの「十字架の丘」

リガからヴィリニュスまで400kmの長距離バスツアーだ。
シャウレイの「十字架の丘」
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 朝8時のラトヴィアの首都リガは、まだ眠りから覚めてないようだった。ダウガヴァ川の向こう岸にある中世の町並みを後に、次なる国、リトアニアの首都ヴィリニュスに向けて400kmの旅に発った。

 エストニアの首都タリンからバスで300kmを旅し、ラトヴィアの首都リガに着いたのが、ほんの20時間前のこと。そして、またバスの長旅が始まるのだ。
 国土の40%が森林というラトヴィア、そして30%が森林といわれるリトアニアを結ぶ道路は、まさに森林の真只中を一直線で走り抜ける。見渡すかぎり山らしきものは見えない。ガイドの説明では、リトアニアの最も高い山は標高300mで、湖は3,000余りもあるという。



 リガからリトアニアの国境までは約1時間40分。農村地帯を走り抜け、さらに辺鄙な空間に向けてハンドルを切って進む。やがて、野原を切り開いた広場にバスは止まった。この場所は、シャウレイの北東約10kmに位置する。
 おみやげを売る露天が続き、その先に異様な光景が目に入る。大小無数の十字架が建つ丘である。
 なぜこのような「十字架の丘」が作られたのか、確かな記録はないそうだが、ソ連時代には立入禁止地域とされ、何度も焼き払われたにも関わらず、そのたびに、危険を顧みず、新たな十字架が運び込まれていったという。やがて、この「十字架の丘」はリトアニア民族の祈りと悲しみを象徴するものになった。
 この場所はリトアニアの子どもたちの野外学習の場所ともなっているようで、大勢の小学生が露店に置かれた小物に夢中になっていた。





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