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シュガーシャック

「海辺の白い恋人小屋」というシャレた名前も、なるほど...。
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 尾道町のまん中あたりに「渡し場通り」という名の通りがある。くねくね曲がった山陽本線沿いに走る国道2号線、潮の干満により西に東に流れを変えながら曲線を描く尾道水道に沿った海岸通り、この2本の道を結んで山側から海辺に抜けるタテの通りだ。
 尾道と対岸の向島を結び、水道を行き交いするフェリーは現在5本。その中でも「渡し場」という名が通りの固有名詞になるほど、1968年(昭和43年)の尾道大橋の開通以前、ここは尾道と向島の結節点として中心的な役割を果たした公営渡船(現在は玉里渡船)の発着場所であった。
 このフェリー桟橋にちょっとオシャレな待合所「白い恋人小屋」ができたのだ。幼い頃、「大きくなって有名になれたら『尾の道子』に改名し、尾道を宣伝するんだ」と云っていた画家・サトウリツコさん(尾道出身)を中心に、東京の建築デザイナー山部さんと岡山の住宅工房の川上さんたちが、寄ってたかって尾道流の無償の協力で創りあげたものだ。
 「シュガーシャック」とは砂糖のように甘く白い掘建て小屋という意味か。ぽちゃぽちゃと優しく寄せ来る波の音を聴きながら、サトウリツコさんの無邪気な絵画の世界に浸るのも、尾道流の贅沢だ。


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