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プリミティブ・モアレ(その1)

店先を見ても、中に入っても何屋さんかと首をかしげる人も....。
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 ヘルシンキには「ムーミン」の店があるが、尾道では「ピーモン」が棲む店がある。
 土堂本通りの大正時代に建てられた尾道商業会議所記念館(1923年)前に、ちょっと目をひくディスプレーの店がある。これがプリミティブ・モアレという精霊「ピーモン」が棲む森があるという店なのだ。
 観光客だけではなく、尾道に住む人々でも、この店先だけでなく、店内に入っても一体何の店だか、わからないという人が多い。
 それもごもっともな話で、精霊が見える人もいれば、全く見えない人もいるのだから、当たり前の話ではある。
 吾輩が思うのだが、この森と精霊が見える人には、尾道の日常的な非日常が見えて来るはずである。
 尾道の非日常的なものが見えてくる人は、尾道という町を面白がり、やがて病み付きになり、リピーターと化するのだが、見えない人には何だか小さな斜陽の町としか見えなくて、それっきり「おさらば」ということになる。


 それにしても、精霊「ピーモン」とは一体どんなものなのか。その正体を少しばかり、明かしてみると...。
 精霊「ピーモン」はピーナッツに似ていて、1993年頃、尾道で発見された固有の精霊で、現在ではヨーロッパはベルギーやアメリカ大陸など世界中に移り棲んでいるという。
 「ピーモン」は神出鬼没、尾道町を徘徊するらしく、その記録写真が絵葉書ととなって、天井からぶら下げられている。
 その住処の森がプリミティブ・モアレという、この店の中にあるのだ。

続きはプリミティブ・モアレ(その2)

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