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ラッフルズの「ロングバー」

文豪サマ−セット・モ−ムが愛した「ロングバー」とは...。
ラッフルズの「ロングバー」
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 一年の間に三度も訪れた国がシンガポ−ルだ。
この国は、まさにグロ−イング・コントロ−ル(成長管理)によって、新しい国づくりに成功した事例だろう。都市基盤が充実し、MRT(地下鉄)、路線バスといった公共交通機関が整備されている。
 国策として自家用車をもつことが制限されているそうだが、排気ガスに悩むこともなく、交通渋滞でイライラすることもない。淡路島と同規模の狭い国土でありながら、信じられないほどの緑豊かな公共空間が随所に溢れている。
 新宿副都心を思わせる超高層ビルがそびえ立ち、その周辺には植民地時代の歴史的建造物、さらには下町のチャイナタウンが混在し、一段と魅力を増幅させている。

 この国の凄さは、超現代的でありながら、しかも歴史を味方につけるという強かさにあると思えた。崩れかけた教会や、尾道で例えれば、土堂海岸通りのマ−ケット(終戦直後のバラック建築)や土蔵といったたぐいの建物をどんどん再生させているのだ。うらやましい限りだ。
 そんな国に近ごろは簡単に行けるようになった。広島空港からシンガポ−ル(SQ)航空で6時間半、快適な旅だ。
 最近見た新聞記事によると、このSQが世界一サ−ビスの良い航空会社と折り紙付きなのだ。もちろん、スチュワ−デス然り。余談だが、そのプロポ−ションの良さと笑顔は、いつも感心するばかりだ。前置きが長くなったが、今回はとっておきの情報をお教えしよう。

 SQに乗っても、すぐに気付かれると思うが、やたらとラッフルズという文字が目に入る。シンガポ−ルを拠点にとして活躍した東インド会社のト−マス・ラッフルズ卿に因んだようで、「特別」を意味するらしい。
 そんなわけで、これから英国の文豪サマ−セット・モ−ムが常宿にしていた、あの有名なラッフルズ・ホテルをご紹介しようと思っている。ティフィン・ル−ムのカレ−・ビュッフェや有名ブランドの店が軒を並べるラッフルズ・ア−ケ−ドは、すでにご存じのことと思われるので、ここでは割愛する。

 カクテルを飲まれる方なら誰でも知っているシンガポ−ル・スリングの誕生の地が、このホテルの中にあるのだ。ブラス・バザ−通りに面したラッフルズ・ア−ケ−ドの一角にあるカフェ・レストランの右側にある階段を昇って行くと、由緒正しき「ロング・バ−」がある。階段、床、手摺りの木肌と高い天井が何とも言い知れぬ心地よい雰囲気を醸し出す空間だ。
 カウンタ−とテ−ブルがどっしりと構えてある。私たちは、案内されるまま、年季の入った木製の螺旋状の手摺りを撫でながら、3階に昇っていった。3mほどもあろうか、高い天井に独特の団扇が機械仕掛けでゆっくりと左右に動いている。席に着くと、ウエイタ−が礼儀正しく、それでいて愛敬よろしく、ほどよくデザインされたメニュ−を差し出す。私たちの注文は、もちろんロング・ビア−(写真)とシンガポ−ル・スリングだ。

 油の塗られた床には、落花生の殻が散在している。テ−ブル中央には、陶器いっぱいに殻つきの落花生が山積みされている。ここでは、落花生の殻を無造作に床に落としながら、盃を交すのが流儀なのだ。
 ロング・ビア−は、名が示す通り、70センチくらいの細長い徳利状のグラスで、底が球状であるため、特製の木製スタンドに収まってくる。まずこの長いグラスを両手でスタンドから外す。そしてゆっくり持ち上げて、よそ見をせずに、ひたすらグラスの中のビ−ルを見つめながら、ゴクンゴクンと飲んで行くのだ。さもないと、ビ−ルで顔を洗うことになるかも知れない。くれぐれも、一気になんてことは考えないように。
 そして忘れずに「シンガポ−ル・スリングwithグラス」。このオ−ダ−でラッフルズ・マ−ク入りのワイングラスがお土産にもらえるのだ(旧正月だけかも知れないが...)。ビ−ル2〜3杯飲んで、割り勘するとS$40(約2,800円)とお安い。(1996.2.12)


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