白日の世界から漆黒の世界へと移りゆくとき、彼方に消えた太陽は、最後の力を振り絞るかのように、強烈なエネルギーの光を放つ。その光は、一瞬にして空や雲を鮮やかに変幻させる色彩で染め、自らの存在を主張する。そのあまりの美しさに我々は圧倒され、ひれ伏すばかりだ。
尾道に想いをよせる人々にとっては、突然眼前に広がるこの地の眺望が尾道そのものなのだ。
シャッターチャンスは一度だけというが、ほとんどそのチャンスを逃してばかりいる。せめて、自然が描き出す光の芸術の少しでもお届けできれば幸いだ。
左の写真は上が猛暑の日々が続く2013年8月13日の夕暮れ、二枚目は大雨の前日2013年8月21日19時15分撮影のものだ。
今日より気まぐれに尾道の夕暮れをお届けしようと思っているが、いつまで続くことか吾輩にも予測はできない。



