トップ尾道見聞録 > 小林和作とは

小林和作とは

高橋玄洋氏がとらえる和作像とは....。
小林和作とは
尾道見聞録関連ページ
プリミティブ・モアレ(その2) これが尾道弁じゃ 凹みの美学(3) 凹みの美学(2) 甦ったフェアレディZ432 尾道のピアノ3台物語 長寿ピアノの秘けつ 尾道の巨大なジャスミナム 尾道が「おいしい」事情 尾道のフィレンチェ 川口協治の四コマ漫画 プリミティブ・モアレ(その1) くねくね坂道アート道 凹みの美学 尾道夏祭り「住吉花火大会」 西御所ウォーターフロント 尾道歴史年表 尾道白樺美術館が閉館 小田原散髪店 工房おのみち帆布 尾道東高等学校の正門 向島洋らんセンター 尾道の夏祭り「水祭り」 高見山の風景は「これはもう尾道の宝物」 宮邊海産の洋館 丸万蒲鉾店 魚市場跡の石畳 尾道の冬桜 ちょっと気になる風景(5) 尾道水道、初冬の夕暮れ 小林和作とは 岩屋山から見る尾道夕暮れ ファインダーの中の写真家 尾道中央桟橋 灰屋・橋本家の壁 スリムな家 万年筆の生け簀(す) (ぼたん) ちょっと気になる風景(6) 備三タクシー(株)の公式HP シュガーシャック 尾道夏祭り「祇園祭三体神輿」 ちょっと気になる尾道風景(2) ちょっと気になる尾道風景(3) ちょっと気になる尾道風景(4) なかた美術館 なかた美術館第四展示室 天の邪鬼 浄土寺の庭と露滴庵 SECESSION) タヌキの「ぽんた」 「坂の陸橋」 尾道クレーン物語 和紙専門の「佐藤紙店」 常称寺の山門 常称寺の屋根瓦 浄土寺の初護摩 防地川の石垣 艮神社の大楠 周六(その2) 時計屋の時計看板 尾道水道の浮きドック 尾道水道の浮きドック(その1) 吉源酒造場 防地口の風景 木製電信柱の危機 毛糸屋の毛糸看板 尾道水道の浮きドック(その2) 金剛院の烏天狗 西郷寺 天寧寺の牡丹(2007年) 尾道学寮物語 ちょっと気になる尾道風景(7) 小田原散髪(その2) 真夏の尾道 なかた美術館のチェンバロ 西國寺の櫻 にぎり佛 尾道の「臍(へそ)」 夜の住吉浜公衆電話室 箱入り金木犀 天寧寺2008年 自転車にも天国と地獄 緑豊かな家 なかた美術館の庭園 尾道の如雨露(じょうろ) なかた美術館第一・第二展示室 なかた美術館第三展示室 尾道水道という名の海 空家の秋 尾道ファン倶楽部 これぞ電信柱の原形 小田原俊幸の散髪道 住吉浜公衆電話室 尾道七佛めぐり ちょっと気になる尾道風景(1) 夕暮れ尾道 尾道に住みついたフェアレディZ432 尾道ぽっぽ新聞 がんぼう尾道ラーメン ◎◎おこのみ店

 尾道のアマチュア劇団NPO法人尾道てごう座が2006年11月、小林和作を題材とした演劇「花と天丼一杯」を公演した。その公演プログラムに小林和作を的確に捉えた逸文を高橋玄洋氏が寄稿されていたので是非とも紹介したい。




        怪物の正体を

 和作先生をどう捉えるかはこちら側の問題だと思う。浅く掬うのは簡単だが奥深く探していくと可也りの苦闘を強いられる。その点こちらが先生に計られているのかも知れない。
 私が尾道で先生と初めて出会ったのは戦後間もない19歳の時だった。その衝撃は「同じ人間にもこんなに器の大きさが違う人もいるのか」という驚きだった。こちらは鉛筆の太さなのに先生はドラム缶の太さである。比べるにも桁が違いすぎる。怪物に思えた。
 その後、仕事柄有名人と呼ばれる人たちとも多く出会ったが怖じけることなく付合えたのは間違いなく先生のおかげだった。
 怪物は正体を見せない。輪郭さえはっきりしない。底知れぬ深さを持ち、時には異常と思える行為を平気でやってのけるが、その根元はどこから出ているのかは決してみせることがない。
 先生が人情家で金銭面でも大いに人の面倒をみられたことは有名だが、その一方で大変な倹約家の顔も見せる。努力の人だったと評する者のいれば天才的に人生を楽しんだ達人というファンもいる。ユーモアに富んでいたことは確かだが、なかには怖くて仕方がなかったという者もいる。いずれも間違いではないが、いずれも先生の一面に過ぎない。
 それらの全てを統合して人間小林和作が存在するわけだが、こちらに巨人の大元を捉む力が足りないから、つい一面で把んでしまうことになる。
 今回の舞台では先生本人は登場しないという。私も賛成である。仮に先生役の俳優が絶妙の演技をしたところで、所詮は先生の猿真似になってしまうし、あの品位や味は再現出来るわけもない。個々のエピソードから観る側でその奥にあるものを推測するしかないのだと思う。そこが先生の怪物たる所以であり真骨頂でもあるのだ。
 和作先生を知ることが出来たのは大いなる幸運と言わなければならない。しかし、和作先生の芯を把むのはことら側の問題である。
 富士山を知らない日本人はいないが、ほんとうに富士山を知っている人間は極めて稀だろう。今回の舞台が怪物和作をほんとうに知る手がかりになることを願ってやまない。それは間違いなく、今を生きるわれわれの糧となる筈である。
                  高橋玄洋



バックリンク(7) 参照(3478)

路地ニャンシャーロック
会計レジを見る








三井住友外貨宅配
メルマガ登録・解除


路地ニャン公の独り言
copyright bisansecession Powerd by