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尾道の路地と現代都市

路地ニャン公が「尾道の路地と現代都市のあり方」を語る...。
尾道の路地と現代都市
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尾道の路地と現代都市

 1998年7月18日、尾道で都市環境デザインセミナ−なるものが開かれた。テ−マは「路地から観たまちづくりの作法」という。
 関西ブロックと中国ブロックの都市デザイン会議の共催というこのセミナ−には、建築畑のプロ集団が60名参加するというので、吾輩は素人ながら、胸をワクワクさせこの日を待った。

 当日は、山手班と新開班という2グル−プに分かれ、吾輩は毎日徘徊しておる新開を担当し、みんなを迷路のような路地へ案内した。
 この時期は、当然、真夏の太陽は威勢よく、みんな少々歩きくたびれ、ダウン寸前。それでもみんなよくついてきたニャン。セミナ−では吾輩もパネラ−の一人として登壇。その内容の一部をここで披露する。

 路地の面白さの一つは、ある場所に行きたいと思ったとき、そのときの気分に応じて、いろんな経路の道を自由気ままに選べることだニャン。これは実に面白い。車社会に合わせて計画された道路と違って、自然発生的に出来た「路地」は、人間臭くて、思いもよらぬ新しい発見が出来て、実に楽しいものだ。
 尾道は人口が少ないわりに、昔から文化人など多くの人材を輩出してきた町なのだ。何故そうなのか、吾輩にはよく分からぬが、やはりそれも尾道の町のあり方と深く関わっているのではないかと考える。まっ、敢えて吾輩の推論をご披露するならば...。
 まずは、尾道水道だニャン。川のように蛇行しながら東から西へ、西から東へと流れる海が、すべてを浄化してしまうことかなぁ。それから路地と坂道だニャン。これは同じものを見ていても、居る場所によっては全く違うものに見えてしまうという視覚的効果がありますゾ。そうした効果は、人間の心や頭に心地よい刺激を与えてくれるような気がするのだが...。
 路地も、漁師さんが住むところもあれば歓楽街もあり、それぞれ違う個性を持っている。しかも、路地は都会でも田舎でもない曖昧なところがいい。光が射しているところもあれば陰もあり、広い道路から突然姿を暗ませることができるのも路地の面白さだなぁ。
 路地にある家は、狭い空間に軒を出したり引っ込めたり、それなりに収まっている。そうした中で育まれたコミュニティ−の良さもいいところ。プライバシ−が漏れてしまうまずさはあるが、それだからこそお互いが信頼しあって生活しているという良さもあるのだ。今晩のおかずのやりとりができる生活環境だから、誰もがリラックスできるんだ。だから路地の中では、吾輩のような猫族は実にのんびりしているのだ。............


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