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山本宣夫

(やまもとのぶお)フォルテピアノ修復家
山本宣夫
山本宣夫
山本宣夫

尾道ファン倶楽部・特別会員

プロフィール
●1948年大阪府堺市生まれ。
●1966年よりピアノの製造と修理に携わり、1974年近畿ピアノサービスセンターを設立独立。 ●1983年ベーゼンドルファー社(ウィーン)で研修。オーストリア・ウィーン芸術史博物館の専属フォルテピアノ修復師となり、以後毎年同博物館に。また自らも歴史的鍵盤楽器の収集に努める。
●1998年「スペース クリストーフォリ 堺」(フォルテピアノのためのホール)オープン。
●1999年グラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ(ピアノ発明者、イタリア人バルトロメオ・クリストーフォリが1726年に製作したピアノ)の完全複製楽器を完成させ、ピアノ製作家・調律師のための世界大会(浜松)で展示・コンサートが行われた。
●2000年5月ユーロピアノコングレス2000(イタリア)にこのクリストーフォリの復元楽器が招待され、コンサート・レクチャー・展示が行われた。引き続き6〜7月2ヶ月間ウィーン芸術史博物館において一般公開され話題を呼んだ。6月18日には、同博物館(新王宮)でコンサート、7月22日ウィーン科学博物館にてクリストーフォリピアノコンサートが開催された。
●2007年リストがパリのサロンでコンサートに使用していたエラールピアノ1867年製(東京サントリーホール所蔵)を修復完成。翌2008年10月サントリーガラコンサートに登場、話題を呼んだ。

<これまでに修復した主なフォルテピアノ>
アントン ワルター(1785年製)/アントン ワルター(1795年製)/アンドレアシュタイン(1817年製)/カール シュタイン(1820年製)/シュバイクホッファー(1850年製)/ナネットシュトライヒャー(1820年製)/ジョン ブロードウッド(1812年製)/ブロードリップ&ロングマン(1780年製)/コンラートグラーフ(1830年製)/バルトロメオ・クリストーフォリ(1726年製)



バルトロメーオ・クリストーフォリのグラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ(1726年)復元楽器製作の由縁

 「クリストーフォリピアノ(写真左/中)の復元楽器製作の完成が可能となった由縁は、偶然とも言える幾人かの幸運な出会いが重なったことにありました。
 1995年11月ウィーン国立芸術史博物館で、私はライプツィヒ大学の古楽器博物館館長のDr.Eszter Fontna氏に1726年製のクリストーフォリピアノの採寸などの調査の希望を申し述べたところ、快く受けて頂きました。またメトロポリタン美術館の主任修復家Stewart Pollens氏に、ライプツィヒ大学のクリストーフォリピアノ(1726年製)と比較研究のために、メトロポリタン美術館にあるクリストーフォリピアノ(1720年製)の調査を願い出たところ、快い返事を頂きました。

 その比較の結果、ライプツィヒ大学のクリストーフォリ(1726年製)は、ほとんどオリジナルの状態であることがわかりました。そのピアノの構造には、クリストーフォリ独自のアイディアが多く見られます。それはまさに天才としか言いようのないすばらしいものです。私は、是非この1726年製のクリストーフォリピアノの復元楽器を作りたいと思い始めました。
 さっそく材料の調達を始めましたが、響板に使われているサイプレス材の入手は困難を極めました。しかし幸いなことにウィーン国立芸術史博物館の修復家Mg.Alfons Huber氏から譲り受けることが出来ました。そして響板以外の主な材料としてイタリアポプラが使われていますが、木材の薫煙乾燥に携わっておられる京都大学の木質科学研究所の野村隆哉先生が実験済みのイタリアポプラを提供して下さることになりました。
 まさにそれは、奇跡と言えるほどの絶好のタイミングでした。すべての材料が整い、1998年9月より一気に製作を始め1999年4月に完成しました。

 クリストーフォリの天才性を世に紹介したく可能な限り、忠実なるクリストーフォリの再現に努力しました。私にとって、復元楽器製作は最初の体験でしたが、音色、音量、バランス、タッチなど満足のいく仕上がりとなりました。今改めて今回の製作を実現に導いて下さった方々に、心よりの感謝の意を表したく思います。」



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