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常称寺の屋根瓦

屋根にある怪獣の頭は「龍」、それとも「八俣の大蛇」か...。
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 江戸時代には中国四国九州では最高位の時宗寺院であったといわれる常称寺だが、尾道市民でもその存在さえ知らぬものもあるという。吾輩は、もちろん時宗の寺だと知ってはいたが...。
 知ってはいたが、さすがに吾輩の声もだんだん小さくなってしまった。というのも、常称寺の本堂の美しい線を描く屋根瓦を見ていたようで観ていなかったのだ。下がり棟に思わず目が点になってしまった。正直、驚いたのだ。尾道にこんなに凄い下がり棟(写真左/中)があったのか!!

 本堂の大屋根下がり棟には大きな怪獣の頭と細長い胴体がすえられているのだ。初めは龍だと思った。しかし、吾輩の脳裏には、「待てよ、あれは『八俣の大蛇』(やまたのおろち)ではないのか?!」という直感がしたのだ。
 何でも某H大学教授の説である「勘合貿易が盛んであった尾道で、貿易と共に大陸の中国から伝えられた龍だ」といのが定説のようだ。それもごもっともではあるが、と吾輩は思うのである。

 「しかし、こんな推論は成り立たたないだろうか。常称寺の祭神は吾輩の記憶によれば、素戔嗚尊(スサノウノミコト)、奇稲田姫尊(クシダヒメノミコト)とその間にお生まれになった五男三女八柱神である。この神々に由来しているのではないか。  その素戔嗚尊が退治したのが、八の頭を持つ「八俣の大蛇」だ。信ぴょう性には甚だ自信はないが、常称寺の本堂の四方の屋根にいる八匹の阿吽の怪獣は、『八俣の大蛇』だと推論するのも面白いではないか。」




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