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菊寿堂

尾道では唯一の和菓子一筋の老舗で創業は明治の...。
菊寿堂

菊寿堂

菊寿堂


 尾道の「菊寿堂」は平成22年の今年で創業125年を数える手作り和菓子の老舗だ。現在、尾道には菓子製造の店(企業)は13軒あるが、手作りの和菓子一筋の店は、この「菊寿堂」だけだ。



 和菓子と日本文化、あるいは日本の美意識とは深〜いつながりがあることは吾輩が説明するまでもあるまい。そして和菓子は、日本文化を代表する「茶の湯」と共に発展して来た。
 日本の歴史都市・京都、金沢、松江は、「茶の湯」が今も盛んであり、当然ながら和菓子も有名である。
 ここ尾道も茶の湯を愛でる人々は多い。明治の頃には、尾道商人はこぞって茶園(茶室のある庭をもつ別荘)を作り、茶の湯を楽しんでいたようだ。
 藪内流、速水流、表千家、裏千家、そして最近では上田宗箇流とさまざまな流派の「茶の湯」が楽しまれてきた。
 かつては尾道名誉市民・小林和作の発案による無作法で楽しむ茶会「無茶会」(西國寺)が有名であったし、今年で22回を数える「桜茶会」(千光寺公園)では各流派協力のもとに今も盛大に行われている。
 「菊寿堂」三代目・小武家義明さんは昭和12年生まれで現在70歳。長年の後地の店舗を平成 6年に久保の海岸通りへ移転させ、今年で職人歴50年という技を生かし、今も心を込めた和菓子づくりに余念がない。
 その技量は、四年に一度開かれる全国菓子大博覧会の第21回目となる松江大会で平成元年に和菓子部門で優秀賞を授与されていることでも伺える。
 「和菓子は奥が深いです。」とは小武家義明さんの弁。例えば茶菓子がよい例だ。茶席をもつ席主から、事前に茶席に使われる茶道具を見せられる。茶菓子はそれらの道具や菓子が盛られる皿を生かし、茶菓子そのものも生きるよう試行錯誤の上、作られるのだ。
 カタチや色彩を少しづつ変化させ、季節の変化を先取りし、総てのものに調和しながら、なお且つ自らは主張するという茶菓子づくりの哲学はまさに「日本の美」の極意だと吾輩は思うのだ。



 佃芋と砂糖、上用粉で作られる薯蕷(じょうよう)、栗饅頭、団子、羊羹といった伝統的な和菓子も守りながら、季節を先取りする「菊寿堂」の和菓子に尾道市民は変化する四季の美しさを楽しむ。
 和菓子職人の立場から、小武家さんは「若者がもっと和菓子を楽しんでくれたら..」と願う。これだけ、ヘルシーな食材だけで作られるスローフードの和菓子が若者の心を捕らえないのはなぜか、吾輩はつらつら考えてみるのだが....。答えはまだ出ない。



 ところで、和菓子の命とも言える餡の原料の小豆の上物は、北海道産だけだと思っていたが、そうではなかった。備中(岡山)の白小豆は一級品だという。一級品は生産量が限られる。限られるだけに値も高く、自然現象に左右され価格が安定しない。安定しないから、使い勝手が悪い。そんなことから、備中の白小豆はもっぱら東京で消費される。日本の富が集中する東京では高級品の需要が高い。ここにも大都市と地方の格差が垣間見れるのだ。
 今日は特別話しが長くなってしまった.....。


久保3-14-11
TEL 0848-37-4250
営業時間/09:20〜18:20
定休日/日曜日、祝日の午後



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