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路地の形(3)

名もない尾道の路地にもさまざま魅力が...
路地の形(3)
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路地の形(3)

「古寺めぐり」という名の小路
 大宝山、愛宕山、瑠璃山の尾道三山に点在する寺々を結ぶ小路を「古寺めぐり」と名付け、石のタイル張りに舗装して16〜7年になるのだろうか。
 旧市街地の路地とは違い、いつもピッカピカの一年生といった感じで、吾輩たち猫族にはちょっと近寄り難い小路だったのだが、時間というものは恐ろしいほど魔力があるものだ。いつの間にか、周囲の風景に馴染んできて、何とか空間の落ち着きを取り戻して来たって感じだニャン。
 あと二十年もすれば、目玉が回りそうなあのタイルのデザインも擦り切れて、程よい加減になっていることだろう。もっとも、その頃は吾輩のこの鋭い目も老人力いや老ニャン力を得て、ものごとすべて霞を通して円満にまーるく丸〜く見えるようになっていると思うのだが...。

 路地でも小路でも言えることだが、側面の素材によって、その印象はガラリと変わるのだ。
 例えば、写真/上の板塀と石垣だ。まるで百年以上も連れ添った仲って感じだね。板と石垣の質感が良いねぇ。緑の木々が木陰をつくり、ピカピカの蜘蛛の巣タイルも少しは大人しげに見える。
 写真/中は生け垣、土塀に石垣という組み合わせだ。何故か、この小さな道を野球帽をかぶった少年が自転車に乗って通りかかる、というシーンが吾輩の記憶の中に鮮明に残っていて格好いいんだよね。
 写真/下は石垣とモルタルの塀の取り合わせ。どうですか、モルタルの汚れ具合と小路の描く曲線の美しさ。言葉では言い表せぬ魅力だニャン。

 これらいずれの小路も人工的に計算されたものではないのだ。いわば斜面という自然が発揮した芸術性により絶妙な組み合わせを生んだ、という「尾道美」の一つだろう。そして、これらの小路には、山の南側斜面という立地特有の明るく爽やかな風がいつも吹抜けているのだ。

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