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陣内秀信

(じんないひでのぶ)建築史家・法政大学教授
陣内秀信

尾道ファン倶楽部・特別会員

 『今まで訪ねた世界の都市の中で、私が気に入った所を思い起こすと、不思議に、「海が見える迷宮都市」が多い。自分が専門とするイタリアの「水の都」ヴェネツィアは、まさにその代表である。
光と闇が交錯する水辺の迷宮空間は、我々を演劇的な気分にさせてくれる。だが、このヴェネツィアは、潟の上に平ったい都市である。それに対し、尾道のような斜面に発達した海の見える迷宮都市というのも、地中海世界には沢山見つかる。ナポリの南にあり、やはり中世の海洋都市国家として名を馳せたアマルフィはその典型である。
海の門をくぐって町の中に入ると、大聖堂が堂々とそびえる中心広場に出る。その裏手には、狭い斜面に高密な市街地が這い上がって、独特の迷宮空間を生んでいる。階段状の迷路を奥へ奥へ進むと、随所に海へのパノラマが開ける感動的なスポットが組み込まれている。そんな町は歩くほどに味わいが出てくるのだ。』

(1995年 シンポジウム「オノミチ・ヴェネツィア・パリ」)


陣内秀信氏プロフィール
(建築史家・法政大学教授)

1947年福岡県生まれ。
1973年ー75年イタリア政府給費留学生としてヴェネツィア建築大学に留学。1976年ユネスコのロ−マ・センタ−を経て、帰国。1983年東京大学大学院工学系研究課博士課程修了。
東京大学工学部助手を経て、現在、法政大学工学部建築学科教授をつとめる。
[専攻・現在のテ−マ]
イタリア建築・都市史。現在はイタリアを中心に、イスラム圏を含む地中海世界の都市の特質を解き明かすための調査・研究に没頭している。

[主な著書]

「東京の空間人類学」「都市を読む*イタリア」「ヴェネツィア−水の迷宮都市」「都市の地中海」など多数。



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