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経済合理性が優先する現代社会で「方言」も「路地」と同じ運命をたどるのか……

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福袋付き尾道弁じゃ/OnomichiDialect


福袋付き尾道弁じゃ/OnomichiDialect

これが尾道弁じゃあ(「尾道弁」の勝手な定義)


「尾道弁」という定義はすこぶる難しい。ここでいう「尾道弁」とは、吾輩の独断と偏見による浅知恵に従い、明治31(1898)年の尾道市制以前の「御調郡尾道町」とその隣接する地域にあえて限定し、そこで暮らす人々の「話ことば」と理解願いたい。
前置きはさておき、「尾道弁」は、どちらかといえば江戸時代の芸州広島藩を中心とした安芸文化圏より、備後福山藩の備後文化圏での「話ことば」に近いのではないか。しかしながら、「広島弁」を聴いても「福山弁を聴いても、「尾道弁」と比べると吾輩には大いに違和感がある。それは尾道が、広島や福山のような城下町ではなく、平安末期の1169年(嘉応元年)尾道村が、備後大田庄(現在の世羅町)の倉敷地に指定されて以後、交易を中心とした港町として存続繁栄してきたことに由来するのかも知れない。
また「尾道弁」と思われる「話ことば」も、「町(商人)ことば」と「漁師ことば」に大別され、「漁師ことば」にも吉和、御所、尾崎の三種類があることだけは付しておこう。そうは言いながら、吾輩にはそれらの「話ことば」を明確に判別する知識を今のところ持ち合わせていない。
最後に、吾輩は、ここに掲載した『尾道弁』の意味とそのニュアンスを、所謂「標準的日本語」で分かりやすく解説したつもりだが、客観的にみれば、それは要するにあまり信ぴょう性がなく、学問的な裏付けもない。それでも聞き込みによるリアリティだけはあると自負している。聞き込みといえば、1953年に公開された小津安二郎映画監督の「東京物語」の中での笠智衆と東山千栄子の会話は、当時の「尾道弁・町ことば」に近いものだったのではないだろうか。
最後に、この場をお借りして、快く吾輩のインタビュ−に応じてくださった多くのお年寄りの方々に心より感謝したい。福袋付き尾道弁じゃ/OnomichiDialect

*「本ページは文字ばかりでちょっと面白くない」と思われる方には、特別大サービスで川口協治のイラスト画をご覧いただくお楽しみを進ぜよう。不思議なことに、以下のそれぞれのイラストは全く製作年月日が異なっているのだが、こうして並べてみるとちゃんとした物語になっていた。(2020年1月3日)

尾道弁の『あ行』


福袋付き尾道弁じゃ/OnomichiDialect
●ああじゃこうじゃ⇒あれやこれや
●あぎょう⇒上げよう(例.ええ子じゃけい、これあぎょう)
●あずる⇒苦労する(例.子供の宿題であずる)
●あ、ほうねぇ⇒なるほど
●ありょう⇒あれを(例.ありょう、しゃんしょう)
●あんなぁ⇒あの人は(例.あんなぁ、ええ子よ)
●あんやん⇒兄さん
●いお⇒魚(例.いおは,うまあけぇのう)
●いさば⇒鱶(ふか)の子=転じて相手を見下げることば(例.このいさばが)
●いたしい⇒難しい(例.こりゃあ、わしにゃいたしいで)
●いっこも⇒何にも(例.いっこも、見れん)
●いなす⇒呑み込む。帰す。(例.早う、いなせぇ)
●いなげな⇒変な、おかしな(例.いなげな所じゃ、いなげな味じゃ)
●いぬる⇒帰る(例.わしゃぁ、もういぬるでぇ)
●いんやぁ⇒嫌だ。言いなさい。(例1.いんやぁ、しとうないわぁ)(例2.あの人に、いんやぁ)
●うち⇒私(女ことば)(例.うちゃ、知らんよ)
●うまあ⇒美味しい(こりゃあ、うまあのうや)
●ええ⇒優れている(例.この絵のほうが、ええでぇ)
●えっと⇒沢山(例.こりゃぁ、えっとあるは!)
●えらい⇒疲れた(例.仕事をし過ぎて、えらいわぁ)
●おおけえ⇒大きい(例.これはおおけえなあ)
●おごうさん⇒奥さん(例.おごうさん、さかなは要らんきゃあ)
●おじんじょう⇒正座(例.おじんじょうしなさい)
●おせ⇒大人(餓鬼のくせに、おせを言うなぁ)
●おどれ⇒お前の見下げたことば(例.おどりゃぁ、なにするんじゃ)
●おはようした⇒お早うございます
●おみゃあ⇒お前(例.おみゃあらぁ、何しとんか)
●おらぶ⇒叫ぶ(例.オランダ人がベランダでおらんだ)
●おらん⇒居ない(例.だれもおらんでぇ)

尾道弁の『か行』


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●がっそう⇒だらしなく髪を伸ばす(例.おみゃあの頭は大がっそうじゃ)
●かばちたれる⇒でしゃばる(例.かばちたれるな!)
●かわりばんこ⇒順番に(例.変わりばんこにしてくれ)
●がんつう⇒蟹の総称
●がんぼう⇒利かん坊(例.あいつぁ、がんぼうったれだった)
●きっぽ⇒あとに残る小さな傷
●ぎり⇒つむじ
●きる⇒打つ(例.こんどはわしにバットで切らせぇや)
●きょうてい⇒恐い(例.そりゃぁ、きょうていのぅ)
●くれぇや⇒呉れないか(例.ちいとばぁ、くれぇや)
●きゃんきゃ⇒来ない(例.あの人は、きゃんきゃ)
●けぼ⇒潔癖性(例.あいつぁあ、大けぼじゃけぇ)
●こかあ⇒ここは(例.こかあ、どこきゃあのう)
●こげる⇒欠ける(例.茶わんがこげた)
●こさげる⇒全部残さずに(削り)とる。衝突して削りとる。(車をこさげる)
●こらえん⇒ゆるさない(例.そんなことしたら、こらえんよ)
●こんぎゃぁな⇒このような(例.こんぎゃあなことが出来るか)
●こんにゃあつらぁ⇒このやからは(例.こんにゃあつらぁ、悪よ)

尾道弁の『さ行』


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●さげる⇒ものをもつ(例.バケツをさげる)
●さでくりかえす⇒ハチャメチャにひっくり返す
●さばく⇒散らかす(例.そんなにさばくな)
●さばる⇒何かに掴まる(例.その取っ手にさばりにゃぁ)
●さんにょう⇒計算(例.さんにょうしてくれ)
●しごう⇒処置(例.魚のしごうする)
●したゃあ⇒したい(例.それがしたゃあけぇ)
●じなくそ⇒いかげんなこと(例.じなくそばぁゆうな!)
●しまやんのぅ⇒しまうよねぇ(例.年じゃけぇ、忘れてしまやんのぅ)
●じゃけぇ⇒だから(例.じゃけえ、言うたじゃろうが)
●しゃんしょう⇒しましょう(例.そうしゃんしょう)
●じゃんす⇒であります(例.ありゃぁ、立派な青年じゃんすで)
●すえる⇒たべものが傷むこと(例.そりゃぁ、すえっとるでぇ)
●すげえ⇒凄い(例.おみゃあは、すげえことするなあ)
●すばぶる⇒しゃぶりついて食べる(例.その骨をすばぶってみぃ)
●ずれる⇒崩れる(例.あそかぁ、ずれるでぇ)
●せにゃあ⇒しなければ(例.早う勉強せにゃあ)
●せらう⇒嫉妬する、焼きもちをやく(例.そんなにせらうなぁ)

尾道弁の『た行』


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●たあぎゃあな⇒いいかげんな(例.たあぎゃあなことばぁ、言うな)
●たいぎい⇒しんどい、やる気がおこらない
●たう⇒届く(例.足がたうきゃあ)
●たれる⇒しゃべる(例.かばちばぁ、たれるな!)
●たんびゅう⇒たびたび(例.つろ−てたんびゅう行こうでぇ)
●ちいたぁ⇒少しは(例.ちいたぁ、疲れたろう)
●ちいとばぁ⇒少しは(例.ちいとばぁ、くれぇや)
●ちびる⇒擦り減る(例.この下駄ちびたのぅ)
●つきゃあ⇒ください(例.これをつきゃあ)
●つろ−て⇒一緒に(例.つろ−て行ってくれぇ)
●つんどる⇒閉まっている(例.もうつんどらあ)
●てご⇒手伝い(例.てごうしてくれ)
●どうじゃらかあじゃら⇒あれやこれやら
●どうしょん⇒なにをしているか(例.どうしょんねぇ)
●どける⇒空ける(例.降りるけぇ、どけてくれぇ)
●どしゃげる⇒ぶつかる(例.車がどしゃげとる)
●とらげる⇒納める(例.その本をとらげてくれ)

尾道弁の『な行』


●なせ⇒参加する(例.頼むけぇ、わしもなせてくれ)
●なぁ⇒...ではない(そうじゃぁ、なぁどぅ)
●にがる⇒鈍痛(例.腹がにがる)
●ねき⇒近く(例.暑いけぇ、そうねきにくるなぁ)
●ねぶる⇒舌でなめる(例.飴をねぶる)
●のうくり⇒ 鱶の子=転じて見下げることば(例.こののうくりが!)
●のうする⇒紛失する(例.大事なもんじゃけぇ、のうするなぁ)
●のす⇒入れる(例.傘にのしてくれぇ)福袋付き尾道弁じゃ/OnomichiDialect

尾道弁の『は行』


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●ばあ⇒ばかり(例.わるいことばぁする)
●はぐいい⇒悔しい(例.わしゃぁ、はぐいいてのう。「はがいい」とも言う)
●はしる⇒ヒリヒリと痛み(例.目がはしる)
●はとうする⇒通せん坊する
●はぶてる⇒ふてくされる(例.そう、はぶてなさんなぁ)
●ばんこ⇒ たびたび(例.ばんこ遊びやあがって)
●ふう⇒恥ずかしい(例.そうなこと、ふうが悪いわ)
●ぶさぐる⇒手で強く叩く(例.おみゃぁ、ぶさぐったろうかぁ)
●ぶち⇒とびきり(例.ぶち、ええなぁ)
●ふたをする⇒戸を閉める(例.早うふたぁせぇ)
●ふりーい⇒古い(例.尾道はふりーいまちじゃけぇ)
●へいちょう⇒包丁
●へえから⇒それから(例.へえから、わしゃぁ好きなんよぅ)
●へえじゃけぇ⇒だから(「ほんじゃけぇ」と同意語)
●へぶる⇒ばかにする(わしをへぶるんかぁ)
●ほいじゃけぇ⇒だから(例.ほいじゃけい、言うたろうが)
●ほいで⇒それから(例.ほいで、声をかけたんじゃぁ)
●ほいたら⇒そうしたら(例.ほいたら、そりゃあ、何ねぇ)
●ほいと⇒乞食
●ほっとく⇒そのままにする(例.そんなもん、ほっとけぇ!)
●ほれ⇒ 糞(例.ほれくらえ!)
●ぼれえ⇒すごく(例.ぼれえ、ええなぁ)
●ほんなら⇒それなら(例.ほんなら、いうてみい)

尾道弁の『ま行』


福袋付き尾道弁じゃ/OnomichiDialect
●まどう⇒弁償する(例.おみゃぁ、ようまどうんかぁ)
●みてる⇒なくなる(例.みかんがもうみてたんかぁ)
●みやしい⇒平易(例.そんなみやしいことがわからんのか)
●みょうた⇒見ていた(例.ようみょうたでぇ)
●みれん⇒見ることができない(例.いっこも、見れん)
●みんしゃぁ⇒みなさい(例.それみんしゃぁ、言うこと利かんけぇ)
●めげる⇒壊れる(例.コンピュ−タ−がめげたでぇ)
●もうかり⇒ままかり(魚の名前)
●もぶれる⇒まとわりつく(例.子供がもぶれる)

尾道弁の『や行』

●やおい⇒柔らかい(例.わしは歯が悪いけえ、やおいもんくれぇ)
●やらぁ⇒する(例.わしが、やらぁ)
●やんやん⇒(実の)お兄さん
●ようする⇒大切にする(例.あいつぁ、人のことをようするでぇ)
●ようまあ⇒おせっかい(例.そ−に、ようまあするな)
●よ−る⇒言っている(例.あいつが、そうよ−たどぅ。)
●よ−る⇒している(例.あいつは、笑よ−る
●よ−りゃん⇒云っている(例.ウソばぁよ−りゃん)
●よりゃあ⇒よりは(例.それよりゃあ、あっちのほうがええでぇ)福袋付き尾道弁じゃ/OnomichiDialect

尾道弁の『ら行』


●りゃんしょう⇒...しましょう(例.戻りゃんしょう)

尾道弁の『わ行』


●わい⇒私(例.わいが、やらあ)
●わりゃ⇒お前(例.わりゃ、わしを馬鹿にしとるんか)

新たな「尾道弁」募集中


「これが尾道弁じゃ」に掲載されていない「尾道弁」をご存知のお方は、その「尾道弁」の意味と使用例も合わせて吾輩にご連絡いただきたい。
<注意事項>
1.ここでいう「尾道弁」とは、これが尾道弁じゃ(「尾道弁」勝手な定義)に限定されたものです。再度お読みいただき、該当するものかどうかをご確認願いたい。
2.ご連絡いただいた「尾道弁」が、由緒正しき路地ニャン公の当Websiteに掲載不適当と判断するものについては、勝手ながら不採用とさせていただく。
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