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この路地には昔旅館が集中してあったとか。

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旅籠小路/HatagoshojiAlley


旅籠小路/HatagoshojiAlley

勝手に旅籠小路と命名したが...


この小路は、尾道駅からも歩いて1分とかからない中国銀行駅前支店の東側にあり、路地の入口から東に向かって100歩も歩けば、すぐ海岸通りに抜ける。近頃、この路地に和食の店ばかり新たに2〜3軒が開店し、ちょっとした駅前の飲食街になりつつある。
たまたま、この地で永年店を構えた食事処「すゑ膳」のご主人と四方山話をしていたところ、この路地には未だ名前がないことを知り、命名した者の早い者勝ちで、吾輩は即座に「旅籠(はたご)小路」と呼ぶことにした。ちょっと横道にそれるが、吾輩が遊び心で、バルセロナ坂とか面白い木造建築に和製ガウディと名付けたところ、なぜかそれらしき名前となって一人歩きしてしまった。今から考えると少々後ろめたいところだ。
昔、馬喰相手の旅籠(旅館)が犇めきあっていたというので、そんな名前を付けたのだが、いまではその名残か、二軒のビジネスホテルの裏口がこの小路に面しているだけだ。
それにしても、尾道に牛市場があったという事実を知る若者は殆どいないのではなかろうか。まして『馬喰』という言葉さえ初耳かも知れぬ。『馬喰』(ばくろう)とは、農家に和牛を飼育させ、成牛となる頃、牛を鑑定・見極めて市場へと売りに行く牛の鑑定人・仲買人のことだ。尾道家畜市場(俗称:牛市)は、昭和の初期頃から日本一の規模を誇り、昭和30年(1955年)には年間7万頭もの牛が取引されていたと聞いたら驚くだろう。今から半世紀以上タイムスリップした、輝かしい尾道の喧騒と歴史の一コマが目に浮かぶようである。地べたを裸足で歩く吾輩路地ニャン公にとって、そのころの祇園橋から西御所界隈の道路には牛フンがあちこちにあったに違いない、とふと思うのだ。フンといっても牛の食べるものは草ばかり、乾けば自然に帰るだけではあるのだが....。
その牛市があった場所には、今は啓文社新浜店やゲームセンターセガ、ステーキハウスの「瀬里奈」、イタリア料理の「ファンダンゴ」等が店を構え、全く昔の面影は残っていない。(2010年6月)

旅籠小路か、はたまた城見小路か


旅籠小路/HatagoshojiAlley
この短い路地の風景は、ずいぶんと様変わりしてきた。1年しか経っていないのにその変化には驚かさせる。この通りには、かつて漫画家かわぐちかいじさん、作家の高橋玄洋先生たちが尾道に帰ってこられたときに必ず寄る小料理屋「すゑ膳」があった。この店が閉店して何年が経つのか正確には記憶していない。店構えは当時のままだ。旧サイトの記事を調べてみると2012年12月30日(日)の営業を最後に閉店と書いている。
この西隣(尾道駅寄り)には、確か食堂があったはずだが、今は一階部分が格子戸のある古民家といった風情ある改修が行われていて、実に旅籠小路という名に相応しい景色を構成している。この建物をじっくり観察してみると、今では珍しい昔の木造三階建のようで、民泊でもやるのだろうか、と想像逞しい吾輩の脳細胞はまた勝手に反応し始めた。
この建物の対面は、ホテル「港屋」の裏口であり、これまた心惹かれるレトロ調の風情を醸し出している。さらに進んで行くと、この小路で一番人気の「和房 まん作」が左手にある。
それにしても、この短い小路に空地が3箇所もできていて、家並みが歯抜け状態で駐車場になっていた。路地で歯抜けはいただけないが、悪いことばかりではなかった。歯抜けの空間からは、1964年以前の歴史には存在しなかった「尾道城」が見るからにシンボリックな尾道風景としてキョロキョロ目玉を楽しませてくれる。
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