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目線の低いニャン公がバルト三国で目にする風景とは

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バルト三国の石畳事情/BalticPavement


バルト三国の石畳事情/BalticPavement
バルト三国を訪れる世界中の観光客は、世界遺産の歴史地区に入ると、大方目玉をキョロキョロ動かしながら、目線を建造物の下から最上階の先端に移動させ、アングリ口を開けて眺めている。その結果、足下が不案内となり、ややもすれば、よろけてしまう。その点、吾輩などは路地から路地を抜き足差し足で、慎重以上に慎重に歩く癖がしみついている。その結果、当然のことながら、目にとまるのが路地と石畳なのだ。
石畳といえば、日本のものは歴史ものを除いて、ほとんどが大量生産の画一化した厚みのないタイル石畳で、実に味気ない。バルト三国の石畳は、どれもこれも歴史の匂いがプンプンしている。一つ一つの石の並びが千差万別、実に人の温もりを感じさせるのだ。
ということで、この際、バルト三国の石畳をご紹介することにした。石畳はそれぞれのお国柄や経済的諸事情が反映されている。エストニアの首都タリンのものは、丁寧に石を組み込んでいる。ラトヴィアの首都リガの石畳は、何だか大雑把というか、おおらかだ。最後にリトアニア第2の都市カウナスと首都ヴィリニュスのもの。何だかオタクのようにひとつ一つがキッチリと組み込まれている。それにしても、イラストレーターで路上観察学会の林 丈二さんの影響もあって、吾輩もついついマンホールが気になって....。(2006年10月)
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