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「猫」どこから来た?進化の謎、遺伝子で判明

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猫の先祖/NekonoSenzo


猫の先祖/NekonoSenzo

進化の謎は遺伝子の解析でわかる!


2019年8月11日付けの日本経済新聞-科学&新技術-に興味深い記事が載っていた。「犬」「猫」どこから来た?進化の謎、遺伝子で判明というタイトルで、記事をまるままコピペするのは吾輩の良心が少々痛むし、由緒正しきわが一族の流儀に反するので、出典を明確にして興味あるものだけを抜粋し紹介することにした。猫の先祖/NekonoSenzo

それによると『「家族の一員」ともいえるイヌやネコなどのペット。遺伝子を解析することで、野生動物からどう進化したのかを探る研究が進んでいる。日本犬は欧米原産のイヌと比べてオオカミに近く、独自に進化した可能性が高い。ネコも中東のヤマネコが品種改良され、船に乗って世界に広がった可能性が指摘されている。人間と共同生活することで、性格や姿形がどう変化してペットになっていったのかもわかるという。』という前段から始まる。次は長々と「犬」の話になるので相当部分を(…中略…)で割愛し、わが猫族のことだけに焦点を合わすことにした。

世界中で犬は公認で300品種、猫は非公認を含めても100品種


記事によると『(…中略…) ネコについても、中東にすむリビアヤマネコが祖先だとわかってきた。ヤマネコが人間のそばで暮らし始めたのは1万年ほど前。農耕が始まったことで穀物を食い荒らすネズミの駆除が必要になり、家畜化されたようだ。(…中略…) ネコはリビアヤマネコとほぼ同じだ。人間と共同生活を続けても、飼いならされなかったため、遺伝子の変化が進まなかったようだ。イヌは公認の品種だけで300を大きく上回るが、ネコは非公認を含めても100ほどといわれる。
ネコが中東からどんな経路で世界へ広がり、どこで新しい品種が生まれたのか。京都大学の宮沢孝幸准教授らは、大昔に感染してDNAに組み込まれたウイルスの痕跡を手掛かりに、移動や品種の起源を探っている。
アジアの三毛猫や中東のペルシャ猫など19品種の計141匹の遺伝子を解析。欧米の品種はほぼ半数で、あるウイルスの痕跡が見つかったが、アジアの品種は4%ほどだった。中東のネコのうち欧州へ移ったものだけが感染し、アジアに向かったネコは感染しなかったようだ。さらに、北欧で人気のヨーロピアンショートヘアが米国へ渡り、2つの品種に進化したこともわかった。ペルシャ猫と他の品種を交配し、垂れ耳が印象的なスコティッシュフォールドなどが生まれたことも突き止めた。(科学技術部 草塩拓郎)』という、恐るべしは役立たずのDNA。猫の先祖/NekonoSenzo

科学技術の進歩で、役立たずのDNAが大層役立つDNAだとわかった。


ちなみに『遺伝子解析は遺伝子の本体であるDNAを調べる手法。DNAは4種類の塩基と糖、リン酸で構成され、たんぱく質を作る指令が書かれた部分が遺伝子だ。遺伝子は生命の設計図と呼ばれ、DNAの塩基配列が置き換わると、その情報も変化する。動物の品種改良や突然変異などで遺伝情報が変われば、病気だけでなく、体の形や性格も影響を受ける。イヌやネコの遺伝子解析が本格的に始まったのは1990年代後半だ。当初は細胞の中にある小器官のミトコンドリアのDNAや、細胞の核にあるDNAの一部だけを解析していた。猫の先祖/NekonoSenzo

2010年代半ばに、遺伝子を高速で読み取る「次世代シーケンサー」が普及。全てのDNAを解析する研究が主流になった。』と書いてある。そんなわけで、びっくりするような科学技術の進歩によって、役立たずと思われたDNAが大層役立つDNAだとわかった。そんなわけで、吾が猫族の遠い昔の祖先の詳細なる個体情報までも興味本位に一般公開されそうだと危機感をもったものの、これを由緒正しき猫族出身の吾輩が敢えてここに公開したとなれば、隠すべき秘密はまったく無くなり、気が楽になり安眠できるというものだ。
*写真モデル猫:デイ(1990-2022)
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